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FAQ 保管していたお洋服が変色してしまった ― 環境ガス(酸化窒素ガス)による変色の可能性について
- 質問
- 保管していたお洋服が変色してしまった ― 環境ガス(酸化窒素ガス)による変色の可能性について
- 回答
- 【変色の原因とは?】・お洗濯等による色落ち、漂白、移染、光による日焼け、汗染み、などのほかに、空気中に存在している環境ガス(酸化窒素ガス)の影響で化学変化が起き、染料が分解されることで変色してしまった可能性が考えられます。【酸化窒素ガスとは?】
・ 物質が燃焼することで発生するガスです。ガスというと体に良くないイメージがありますが、常に空気中に存在している物質です。
・ 車の排気ガスに含まれていたり、家ではストーブ等を使うと増加すると言われています。
【ガス変色の特徴は?】
・ 空気に触れる箇所にみられることが多いですが、ガスは衣服の内側にも入り込むため裏側に変色が発生することがあります。
・ また、空気より重いのでハンガーで吊るして保管している場合、裾付近に変色がみられたり、たたんで保管した場合、下の方の衣服にも変色がみられることもあります。
【どんな製品がなりやすいの?】
・ 一般的に、染料の特性上、「ナイロン」「アセテート」「トリアセテート」「綿」等が発生しやすいと言われています。
・ 色はベージュや茶系の中間色、アイテムではアウターに多くみられます。
【どんな状況だとなりやすいの?】
・ 通気性が悪く、ガスや湿気が溜まりやすい場所で長期間保管すると発生しやすくなります。
・ ガスは水分に吸収されやすいため、湿気を含んでいる箇所や汚れ部分は変色が発生しやすくなります。
【変色を防ぐためには?】
・ 住環境によって発生頻度が違ってくる現象のため、完全に防止するということは難しいですが、下記のような予防策が考えられます。
・ 汗や汚れが付いたまま保管すると、その部分から変色を起こすことがあります。必ず、汚れは落としてから保管するようにしてください。
・ また、ほとんど着ていない衣服も、実は目立たない汚れ等がついていますので、保管前に洗濯やクリーニングに出すことをお勧めします。
・ クリーニング後のビニール袋を外さずそのまま保管してしまうと、ガスがビニール内に滞留し、変色しやすくなりますので、必ずビニール袋は取り出して保管するようにして下さい。
・ 保管時は湿気を避けることがポイントとなります。最近の建物は気密性が高くガスが滞留しやすくなっているため定期的に換気するようにするとよいでしょう。
・ 衣服が隙間なく詰め込まれている場合や、開け閉めの少ないクローゼットで保管するとガスが滞留してしまいますので、たまに陰干しをしたり、空気を入れ替えてあげると、変色だけでなく、カビ防止にも繋がります。
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