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FAQ お洋服が白っぽくなってしまった ― 白化現象について
- 質問
- お洋服が白っぽくなってしまった ― 白化現象について
- 回答
- 素材表面が擦られることにより、濃色製品が白っぽく見えることがあります。
【なぜ発生するの?】
・ 着用や洗浄等による摩擦作用を受けると、繊維の表面が毛羽立ちます。
・ 素材が毛羽立つと、光の反射が多くなるため、白く変化して見えます。
・ また、逆に外部からの加圧や摩擦によって生地表面の凹凸が潰れ、平らになることで、光が反射して白く見えることもあります。
・ デニムやプリント製品は繊維内部まで染まっていないものがあり、着用等の摩擦作用により繊維の内側が露出することで、白く見える現象も白化の一部です。
【どんな製品がなりやすいの?】
・ 濃色製品に発生しやすく、特に「綿」「麻」「レーヨン」等の植物系繊維や絹製品に多く見られます。
・ アイテムでは、コート等のアウターで多く見られる現象ですが、インナー、ボトムス等、様々なアイテムでも発生いたします。
【どんな状況だとなりやすいの?】
・ 着用、洗浄の繰り返しにより徐々に発生するため、着用頻度が高いものはなりやすいと言えます。
・ 縫製部や裏側にボタン等の附属が付いていることで、表面に凹凸がある箇所や、袖口やポケット口の端等擦れやすい箇所に集中して発生することもあります。
・ また、生地が雨や汗等で濡れた状態で擦れると、白化が促進され目立つことがあります。
【白化現象を軽減させるためにどうすればよいの?】
・ 繊維製品は消耗品であり、素材特性上、白化現象を完全に防ぐことは難しいですが、長くご愛用頂くために以下のような対応が望まれます。
・ 生地表面の摩擦を軽減させるために、裏返して洗浄することをお勧めいたします。
・ 同じ箇所が擦れると、その部分のみ負荷がかかり、白化現象が発生しやすくなるため、斜め掛けのバッグやシートベルト等、他のものとの摩擦にご注意ください。
・ 特に、湿潤状態での摩擦は極力避けて頂き、汗のかきやすい、脇下や背中、内股等は特に注意が必要です。
・ シミや汚れがついてしまった際、擦ると部分的な白化が起こることがありますので、軽く叩くように取るか、クリーニング店にご相談ください。
・ アイロンがけの際、アタリや白化の進行を抑えるため、当て布をすることをお勧めいたします。
・ 連続着用をなるべく避け、コーディネートに合わせて複数着の衣類をお楽しみ頂く等、衣類に休息を与えてあげることも有効です。
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